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ミッシャ・マイスキーのコンサートで起きたハプニング
今日はミッシャ・マイスキーのバッハの無伴奏組曲1・4・5番のコンサートへ。
しかし、結果から言うと、大変残念な演奏会となりました。
2曲目の4番をいざ弾こうと、彼が弓を構えて、最高の沈黙がおとずれ、
息を吸おうとした、その時、

ピピピピピピピピピピピピ、ピピピピ、ピピピピ・・・

会場は深い深い落胆の空気に包まれました。

絶句、としかいいようがありません。

完全に気分の悪くなってしまった巨匠、2番を弾きます、といって、急遽曲目変更。
(おそらく曲目変更は最初から計画されていたものではなく、このハプニングによって、彼の気分が、2番を弾く気分にならなくなってしまったことによって、だと思います。そのようなことをちょっと二言三言、話したのですが、落胆した彼の声はよく聞こえず、ちゃんと理解できず)

でもその後休憩を挟み、しかし終演まで巨匠の表情は明らかに「不機嫌」のまま、
アンコールも聴衆の熱烈な拍手もむなしく一曲のみ、
開演前と休憩にはあちこちに「今日は終演後サイン会!!」の真っ赤なポスターが貼られていましたが、
終演後にはそれらは全てなくなっており、予定されていたサイン会も、中止となりました。

私の前に座っていた10歳くらいの女の子、チェロを習っているようで、
コンサート中ずっとバッハの楽譜を握り締めており、
終演と同時に、サイン会の列に並ぼうと、一目散に走って出て行ったのに。


すべての人が「がっかり」を味わったはず。


電話が鳴ってから、いつ次に鳴るだろう、とビクビクしていて落ち着かなかったのは私だけじゃないはず。


電話を鳴らしてしまった人も、不注意だったわけで、悪気があったわけではないはずだから、
こんなに演奏会全体を、完全に悪い雰囲気にしてしまったことはショックだと思うし、
私だったら一生立ち直れないかもしれませんが、
でもそれだけ全てを台無しにしてしまう、罪なことだ、ということを、皆が理解せねばいけませんね。
ダメですよ、絶対。

それでも、今日は本当に極端で希少な例で、
ベルリンの聴衆は、基本的には「聴衆として」とても優秀です。
フィルハーモニーの大ホールなど、2000人以上の人間が、息を潜めて、耳を傾けている瞬間は
並ではない緊張感があり、ゾクッとするほどです。
しかし非常に高いレベルの聴衆が99%であっても、1%の人間に、それをぶち壊しにする能力が十分ある。

コンサートホールというのは、本当にデリケートな場所なのです。

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【2011/02/23 07:59 】 | コンサート | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
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