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犬と囚人
とっても興味深い動画を見つけました。

アメリカでは、殺人や殺人未遂など、重犯罪を起こした囚人たちが、
動物保護施設に収容された犬を引き取り、3ヶ月間、24時間時間を共にし、
しつけを施し、新しい飼い主に引き渡す、というプログラムが、多く行われているそうです。








我が実家では、私が物心ついたころから代々、犬を飼っていますが、
全て、迷い犬、もしくは飼育放棄をされた犬を引き取っています。
(仔犬から犬を飼ったことが、一度もありません)
それらの犬は、多くの場合、虐待を受けていたり「手放された」というだけで、大きな心の傷を負っており、
多かれ少なかれ、人間不信を抱えており、場合によっては、扱いやしつけが難しかったりすることがあります。

そういった犬たちを、刑務所に収容されている囚人たちが、
「社会生活が出来るレベルに」更生、しつけをし、
新しい家族、社会生活へ、戻していく、というこのプログラム。

本当に素晴らしい、と私は思います。

そもそも、殺人を起こすような人間というのは、
愛情の枯渇など、もともと心に深い傷を抱えているに違いない、と私は思います。
そういったことが心の深いところにあって、その傷を抱えながら生きるうちにどんどん方向がずれていき、
最終的に、血も涙もなく、人を殺すことだってしてしまう。

犬が飼い主を見る目というのは、まさに
「あなたがすべて、あなたが命」
何の屈折も下心も腹黒さもなく、
ものすごくストレートに愛情と信頼をぶつけてきます。
それも、言葉でなく、
目で、しぐさで。
頭を通過しない、「体感」での愛情をぶつけてくるのです。

これは、どんな素晴らしい言葉よりも、
良く伝わり、説得力がある
ことは、間違いない、と私は思います。

動物、特に犬を飼ったことがある方は、納得できるのではないでしょうか。

人間社会では「命を救う」という機会はそう多くありません。
ただ、保護施設に収容されている動物たちは、いづれ殺処分の日がやってくる。
それを一度は命を殺した囚人が彼らを救い、
愛し、愛され、囚人たちの尽力によって犬たちが社会に還っていく。

その姿に囚人たちは、自分の姿を重ね合わせるのでしょう。

素晴らしすぎる構図。


今、日本の刑務所では厳しい怒鳴り声の中で「更生」が試まれていますが、
約50%の再犯率、つまり刑務所に戻ってきてしまう確立が下がらないようです。

しかしよく考えると、
「刑務所生活はツラいから、もう悪いことはしない」
なんていう考えは
何とも浅はかというか、
本末転倒にはなっていやしないでしょうか。
そしてこの思考は、人にブレーキをかけるには、あまりにひ弱。
つまり、誰かが人を殺そうと勢づいてるところで
「でも、刑務所にまた入るのはやっぱりやだから、やめとこーっと」
なんて、そんな簡単に頭が冷えるとは思えない。

脅しや威圧では、人は制御できないと思うのです。

そういうことを踏まえても、この犬を取り入れたアイディアは、あらゆる意味で優秀、と思えます。

日本では殺処分される犬、動物たちが信じがたい位、たくさんいます。
このアイディアが、日本中で行われることを祈ります。


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【2011/02/17 06:46 】 | 動物 | コメント(3) | トラックバック(0) | page top↑
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コメント
こちらの記事にもコメントを失礼…せざるを得ない、「ティンパニ」高木です。

私は大学時代(はるか昔ですが…笑)、3・4年のゼミで「刑事政策」を専攻していました。
犯罪を犯す人を特別視して研究するのではなく、まさにひとりの人間、われわれと同じ人間が何らかのきっかけで犯罪を犯してしまうプロセスを見て、人間について考え、処遇について考える、というもの。
そこで得た私なりの結論も、まさにMariさんがおっしゃっている通りのことです!
とても本質をついた素晴らしい切り口をもっていらっしゃるんですね。

殺人を犯すような人は、まさに愛情に欠乏感を抱き、自分は愛されていない、愛されたことがない、と思っている人たちなんですね。
実は人は誰でも、生んでもらい育てられ、活かされ、必ず誰かから愛情を注がれたりお世話になったり迷惑をかけながら生きてきているはずなんです。
ただ、そこに気づかないと、「オレなんかどうせ…」式に心がすさみ、ストレスが溜まり、すさんだ気持ちが伝染し、社会全体がわがままですさんだ状態になります。
それが極限まで達すると犯罪(=他人に向かえば無差別殺人、自分自身に向けば自殺)…。まさに心の治療、というかそこに気づくきっかけが必要なんです。

そしてそこに登場するのが「犬」、つまりワンちゃんとの愛情の交換!
犬は本当に人を助けてくれます。私のブログには盲導犬についての理解を深めていただくページもリンクさせています。

このドイツの刑務所における受刑者と犬との触れ合いのお話し、もしよろしければ私のブログともリンクさせていただきたいのですが、いかがでしょうか?
【2011/05/10 01:13】 | URL | Akira T. #-[ 編集] | page top↑
Akira.Tさま

私もこの動画、とても心揺さぶられました。
私は小さい頃からずっと犬のいる生活をし、
犬のいる環境で成長しましたが
そのなかで受けた犬との愛情のやりとりは、本当に自分にとって大きなものでした。

今は留学生活中で犬のいない生活ですが
いつも犬を恋しく思っています。

犬が人間の精神に与える影響、大きいですよね。

ちなみにこれ、ドイツではなく、アメリカでの話です。あしからず。
リンクに付いては、どうぞ!!
【2011/05/16 07:37】 | URL | タヒチ #-[ 編集] | page top↑
ご返信、ならびにリンクのご承認ありがとうございます。
そうそう、「アメリカの刑務所で」と最初に書かれてましたね。失礼いたしました。

あ、それから細かいことですが、今は「囚人」という言葉は死語で「受刑者」ですね。
ゼミで刑務所見学に行ったときに教授から厳しく言われた記憶があります。放送原稿もときどき「囚人」になっていたりして、校正では気をつけるようにしています。



犬と一緒の生活、いいですね。私も父が転勤族だったので小さい頃は団地住まいでしたが、アメリカンコッカスパニエルを7年、ヨークシャーテリアを14年、家の中でそれこそ“家族”の一員として一緒にすごしました。

どこかに出かけて帰ってくると玄関前のマットが温かい(→あ、ここにずっといたんだな)、しっぽがちぎれるほど振って出迎えてくれる、食べものの音にはすぐに飛んでくる…
学校でちょっとつらいことがあっても、犬はすべてを癒してくれました。なつかしい思い出です。

いまは盲導犬と会うたびに、犬の素晴らしさをあらためて思います。私のブログでもよくご紹介している、盲目のトロンボーン奏者・鈴木加奈子さんの盲導犬・ナンシーも「ハーネスをはずしている時はふつうの犬になる」んです(笑)。オーケストラでも大変な人気者ですよ!

また時々訪問させてくださいね。よかったら私のブログもよろしく!
【2011/05/18 10:28】 | URL | 高木章 #-[ 編集] | page top↑
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